「季節性情動障害」あまり聞きなれない言葉ですが、ある季節にのみ、体のだるさや疲れやすさ、気分の落ち込みなど、うつ病に似た症状が出る脳機能障害の一種(引用:wikipedia)で、代表的なものは秋から冬にかけて発症し、春先には治まる【冬季うつ病】と呼ばれるものです。
 
 気分が落ち込む、やる気が起きない、すぐに疲れる等の「うつ症状」に加え、
通常のうつ病でよくみられる不眠や食欲低下による体重減少とは逆に、いくら寝ても眠い、食欲が増し、特に炭水化物や甘いものを過食するため体重が増えるということが「冬季うつ病」の特徴と言われています。
 日照時間が短くなる事が原因で、脳内物質のメラトニン
(眠りを誘う睡眠ホルモンの一種)やセロトニン精神を安定させる作用がある神経伝達物質のひとつの分泌作用に不具合が起き、各症状を引き起こすとも言われております。

 

 ところで東洋医学の五行説に照らすと、『冬』=精神や感情が不安定になるとされており、『冬』は『腎』に影響を及ぼす季節と言われております。



       

五行説は上図のように相生、相剋の関係を有しながら終わりなく続いており、5つのバランスを保つことが重要となります。(人体においてはバランスが取れた状態=健康体)

【冬季うつ病】の特徴である「甘い物の過食」を起点として考えると、「甘い物」の属する『土』には『脾・胃』が属し消化・吸収を司ります。甘い物の過食で機能が亢進し、食欲増進→体重増加へとつながります。
 また、相剋関係から『水』を抑制するため、属する『腎・膀胱』の機能が低下します。

 東洋医学で言う『腎』は人体機能を維持するためのエネルギー(=精気)を貯蔵し、成長・発育・生殖をコントロールしていますので、『腎・膀胱』の機能低下により骨・歯が脆くなる、腰痛、関節痛、倦怠感、耳鳴り、むくみ、便秘、息切れ、排尿障害、不妊、脱毛、歩行障害等が起こります。加えて『水』に属する季節は『冬』の為、前述の通り精神や感情が不安定となります。

 当院の身体均整法は東洋医学的活用法により、皮膚、筋肉、靭帯といった体表から骨格、内臓、脳、神経といった体内に至る「人体の全て」に目を向け施術する事で、心体のバランス(均整)を取り戻し、痛みや不具合を解消し、体調を回復し、健康体を取り戻すお手伝いを致します。